中途採用者が語る魅力

Crosstalk about HFT

まずはじめに簡単にこれまでの経歴を教えてください

Iさん:
社会人になり、まず最初に建築関係(リフォーム)の営業職を2年間経験しました。
Mさん:
えっ、営業をやられていたんですか。初めて知りました。
Iさん:
あまり社内では言っていませんので。笑。
その後、製造業で金型加工の仕事に携わりました。4年程続けた後、また営業の仕事に戻ったのですが、あまり合わずに転職を考えていたところ、知人から「良い会社がある、(地元の)上野原に来る」という誘いがあり、入社しました。Mさんはどうですか?
Mさん:
私は損害保険会社のグループ会社に入社しました。親会社の社員が使うPCに関わるシステムの開発・運用に携わっていました。プログラマーからキャリアをスタートし、最終的にはプロジェクトマネージャーをやっていました。業務アプリというよりは、インフラ寄りのエンジニアでした。
Iさん:
全く違いますね。
Mさん:
まさか自分が営業職になるなんて考えてもいなかったです。システムエンジニアですからね。笑。
入社して12年が経過し、ものづくりの世界に飛び込んでみたい、と思ったのがきっかけです。

プリント配線板の面白さ

技術職から見たプリント基板の面白さとは
Mさん:
同じ“ものづくり”の会社として、金型加工と当社の違いはどんなところにありますか?
Iさん:
金型加工はライン作業ではありませんので、1人の作業者が製品を作り上げていきます。一方で平山ファインテクノは皆で作り上げていく仕事になります。
Mさん:
昔、研修で製造工程を回らせていただいた際、数えたことがあります。細かい作業も含めると90工程近くありますよね。
Iさん:
そうなんです。そこがプリント配線板の面白さですよね。すごく色々な工程があって、工程ごとに求められる技術が違います。混ざり合って積み重ねられながら、1枚のプリント配線板が出来上がります。
Mさん:
本当にそう思います。そこに楽しさも難しさもあるという…。1枚1枚、お客様毎の設計で仕様が違いますし、ご注文の数量もオーダー毎に違いますよね。
Iさん:
そうです。生産ラインは1つですので、多種多様な製品を作りながら品質とリードタイムを追い求めます。とてもやりがいがあります。
Mさん:
私としては、“目に見える”ということも面白さだと思います。元々ソフトウェア開発の世界にいました。例えば、「(システムの)レスポンスが遅い」という障害が発生すると、サーバーなのかストレージなのかネットワークなのか、プログラムなのかデータベースなのか、色々調べます。原因が分かったときに、例えばその原因は物理的に見えないんですよね。ハードディスクのセクタ(※)なんか、目で見えないですからね。※データの格納領域
Iさん:
プリント配線板は全部見えますからね。リードタイムが長くなれば仕掛かりが増える。増えた原因は機械の効率の低下か、作業員の欠員か、加工に時間が必要な難しい製品が流れたか・・・とか。不具合も顕微鏡や元素分析・マッピングを使うことで必ず追うことができますからね。
Mさん:
そうですよ。全部、見えるんです。

現在のお仕事とやりがい

プリント基板の営業職の仕事のやりがい
Mさん:
現在の仕事の内容について、教えてください。
Iさん:
現在は技術部門の課長職です。既存工程の生産プロセスを確立したり、更に向上させる努力をしています。
Mさん:
生産プロセスの確立とはどういう仕事ですか?
Iさん:
設備の改善に取り組んだり、より良い加工条件を追求したり、作業者の生産を改善し、原価低減に繋げる取り組みです。
Mさん:
仕事を通じて、どんなスキルが身に付きましたか?
Iさん:
私の場合、技術職の前に現場を経験しました。製造現場を経験したことで、机上だけでなく、実際に触わる・やってみる、ということが身体に染みついています。今もですが、全ての取り組みに結果が付いてきます。結果が数字で見えることも、モチベーションに繋がっています。
Mさん:
私は営業部門の部長職という立場で仕事をしていますが、営業の場合、結果が出てくるまでに少し時間がかかります。
Iさん:
お客様の事業環境にも左右されますからね。
Mさん:
それもありますが、お客様と関係性を築くのに時間がそれなりにかかります。日ごろの対応をコツコツ積み重ねて、お互い信頼関係ができてくると、初めてお客様が抱えている課題を教えてくださるようになります。
Iさん:
まず「コツコツ」が大事ですね。製造現場も同じです。決められた手順通りに作業することが品質確保に繋がります。
Mさん:
そうです。急がば回れですよ。あとプリント配線板は身の回りの至るところに使われています。「あれ、自分の仕事!」と言える様になります。
Iさん:
それは嬉しいですね。
Mさん:
えぇ。これを社内の皆が実感できるように、何かできないか今考えているところです。

当社の社風・身につくスキル

Mさん:
当社の社風や身に付いたスキルについて、教えてください。
Iさん:
製造現場の頃は1人で何ポジションも担っていました。ついつい色々なことをやりたくなってしまう性格なので。笑。ですが、当時の私なりに効率の良さを考えながら行動しており、それは今にも通じています。“ものづくり”を知ることができるのも、現場や技術の大きな点です。メイド・イン・ジャパンを経験し、更に磨き上げていく一翼を担うことができます。
Mさん:
設備産業の側面も間違いなくありますが、設備の能力を100%常に発揮できるように維持するのは人の力ですからね。生産革新の取り組みとか、間違いなく大変そうですけど、いい取り組みですよね。
Iさん:
月1回、自分の取り組みをプレゼンテーションする機会です。発表資料をまとめたり、プレゼンテーションしたりします。役付者だけでなく、現場の担当者も積極的に入ります。
Mさん:
スライドの資料はまとめ方や見せ方のレベルが年々上がっていますよね。欲しい、営業に。笑。
Iさん:
それは・・・。汗。Mさんはどうですか。大手企業と中小企業、両方経験されていますよね。
Mさん:
そうです。恐縮しますが、私自身の強みの1つだと思っています。大手はスケールの大きな仕事に携わるチャンスがあること、中小企業は1人1人の役割が広く自分の仕事がより業績に直結すること、というのが特徴です。
Iさん:
確かに。すぐ直結しますね。いいときも悪いときも。
Mさん:
そうです。お金をかければ何だってそれなりのモノはできるんですよ。人も商品もサービスも。でも、無限にお金なんて使えないですから、そこで知恵を振り絞ります。特に中小企業はアイデアや工夫、機動力が重要だと思います。要するに全て自分次第です。“やろう!”と思えばいくらでもやれるのが中小企業です。
Mさん:
社風に話を戻すと、「(分からないことがあっても)周りの人に聞きやすい」と最近よく言われます。
Iさん:
それは感じますね。
Mさん:
私も入社して営業に配属されてすぐ実感しました。「(今は)ちょっと待って!」とかないですからね。

求めている人物像について

Iさん:
私なりの意見として言えば、技術・製造、どちらの立場も「やりがいを見つけてくれる人」を求めています。「できる・できない」が問題ではなくて、「(実現・達成するために)何ができるか」です。モチベーションを保ちながら取り組んでくれる人が欲しいです。
Mさん:
大事ですね。
Iさん:
難しい仕事ですけど、やったことが結果に結び付く仕事です。積み上げていくことが大事です。
Mさん:
営業職は未経験の方でも全く問題ありません。私も未経験から始めましたし、むしろ、変に染まってなくていいです。先輩方が関係を築いた日本全国の様々な会社に訪問し、お客様と接することで土地柄や会社ごとの社風の違いを肌で感じます。
Iさん:
北は東北から南は九州ですよね。
Mさん:
そうです。私なんか、日本に四季があることを転職して知りました。笑。色々なお客様と接することで、時にはお叱りをいただいたり、御礼の言葉をいただいたりしながら、人間的に成長していきます。強いて言えば、多少不器用さはあっても、泥臭さやあきらめない方を求めています。
Iさん:
今日はありがとうございました。
Mさん:
こちらこそ、ありがとうございました。近い将来、ぜひこの記事を読んでくださっている方と一緒に仕事ができることを楽しみにしております。
プリント基板の営業職

営業部 管理職 Mさん

2017年中途入社。
半年間の製造現場実習を経て、営業部に配属。2022年より現職。

プリント基板の技術職

技術部 管理職 Iさん

2008年中途入社。
製造部を9年、技術部を5年経験。2022年より現職。

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